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1-5 ドアロックの話
教習所では、「車に乗ったらドアをロックして」と教わったのではないかと思います。
なぜロックするのかと言うと、
事故などの際、不用意にドアが開いてしまわないように、
と言う説明だったように思います。
ですが、ヨーロッパなどでは、ドアは走行中はロックしないのが常識のようです。
なぜなんでしょうか?
ドアをロックしていると事故などの万一の際、
救出するのに時間がかかり、一刻を争う救急救命の場では正に命取りになるからです。
ドイツなどではドアがロックされていると救助を拒否したと見なされ、
保険金が下りないと言った話も聞いたことがあります。
この差は、いったいどこからくるのでしょう?
私は、車のドアの開閉機構とドアロックの関係を正確に理解しているかどうかの差ではないかと思います。
じつは、車のドアのロックと言うのは
「ドアのノブを引くと開く」
と言う開閉の機構を働かなくするだけのものなのです。
バタン、とドアを閉めた段階でドアはガチッとボディー側のキャッチに固定され、
これだけで事故の際の衝撃でも開かないように設計されています。
ロックをかけたからと言って別の太い鉄のかんぬきが、
ガチャンと出てくるわけではないんです。
ですから、ロックをしていることと、事故の際のドアの開きにくさは無関係なのです。
というわけで私は、走行中はロックをしないことをお勧めします。
ただ、街中や繁華街ではドアをロックするのが常識と言うところもあるようです。
そういうところは少々治安が悪く、
信号待ちなどで止まっているといきなりドアを開けて乗り込まれ、
金品を脅し取られる、などと言うことがあるためロックをする習慣のようです。
防犯の目的ですね。
従って、危ない人が近づいて来た!!とか、
危険を感じたときにすぐにロックできるように、
集中ドアロック(全部のドアを一度にロックできるスイッチ。最近の車には大抵ついていると思います。)を確認しておくといいですね。
それから、お子さんのいる方は、後部座席のドアには「チャイルドセーフティー」がついていますから、使いましょう。
これを働かせると内側からはドアを開けられなくなりますので、
子供が不用意に開けてしまうことが無く、安全が高まります。
場所や操作方法は車によって違いますから、トリセツを読んでください。
おまけにもう一つ。
鍵の閉じ込め、JAFの呼び出し用件のトップだそうですが、
私は一度もやったことがありません。
別に自慢じゃないんです。
不可能なんです。
私の車はヨーロッパの車なんですが、
ドアを開けた状態ではロックボタンが降りず、
締めて外から鍵か内側からロックボタンでないとロックの操作ができないんです。
私の知るところ、ヨーロッパ車はみんなそうなっていますね。
なぜか日本車はロックボタンを押してから
ドアノブを引いたまま閉めるとロックされるようになっていますね。
でもこれをやってしまうと鍵の閉じ込めをやってしまうんですね。
日本車がなぜこのような構造を採用し続けているのかはわからないんですが、
降りたら鍵でしかロックできなければ閉じ込めは無いのですから、
なぜそうしないのかは理解に苦しむところではあります。
日本車でも対応策として、必ず鍵でロックを掛ける習慣にすれば防げますね。
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