運転美人になる運転術

 ここでは、実際に路上でどうやったらいいの?
とか、苦手なところ上手くできるコツはあるの?
という疑問に答えながら、運転美人になる運転術を解説して行きます。


第一章 走り出す前に知っておきたいこと

   1-1トリセツを読もう

1-2ドライビングポジションを決めよう

1-3シートベルトの正しい締め方

1-4エアバッグとシートベルト

1-5ドアロックの話

1-6ミラーの調整

1-7車両感覚のつかみ方

 

第二章 エレガントに走ろう

2-1さあ、走り出そう

2-2エレガントなアクセルの踏み方

2-3エレガントなブレーキ

2-4エレガントなハンドル操作

2-5つまりエレガントな操作とは?

2-6エレガントな車線変更

2-7流れに乗って走ろう

2-8ちょうどいい車間距離って?

 

第三章 駐車にまつわるエトセトラ

3-1駐車って苦手ですか?

3-2車庫入れに挑戦!

3-3さあ、縦列駐車!

3-4駐車の姿勢について

 

第四章 高速道路の走り方

4-1高速道路で行こう!

4-2高速道路でどこを見る?

4-3トンネルを走るとき


運転美人になる、貴女の運転術。

 

1. 走り出す前に知っておきたいこと。


全く女の運転は」とか、「うーん、キミには無理だと思うよ」
なんて、一般的に女性の運転は下手なものだと決めてかかっている
男性は多いものですよね。
 だいたいそう言っている男性自身の運転は?
私が、車で走っているとき周囲の人の運転を見ていて、はっきり言ってどうかと思う運転を見かけると、それは大抵男性です。


  女性の運転は、たいていは丁寧で無理をしないので動きの予想がたてやすく
危ない思いをしないものです。
 男性の「どうかと思う運転」と言うのは乱暴な運転のことだけを言っているのではなく、リズムの違う独りよがりの運転で次の動きがわからない
そんな運転のことも入っています。

 じゃあ、なぜ女性の運転は下手とされてしまうのでしょうか?
一つには男性の願望。車の運転ぐらい女性よりも上手いと思っていたい。
よくスポーツカーに乗っている男性が、「この車は運転が難しいから...女の子には無理だと思うよ」なんて言うのを聞いたことありませんか?
あれ、うそですから。

 あなたにも運転することぐらいなら簡単です。
フェラーリやポルシェだって、問題ありません。「クラッチが弱いから。。。」
なんて男は言いますよね。昔のポルシェなどはクラッチが弱かったのは確かです。

 でも、それもレーシングスピードのような領域で走ったときに下手をすると焼き付かせてしまうとか、ずっと半クラッチで引きずって走ると言う異常なことをしたときと言った話で、街中を流れに乗って走る程度なら何の問題もありません。難しいのは、その車の性能の限界を引き出して走ることで、そんなことはおそらく当の男性にもできないでしょう。

  もう一つの理由は、女性は平均的に速度が控えめなこと、アクションを起すときに時間がかかること、などがあると思います。この辺りには、女性の筋力的な理由や空間認識力の問題があるようですが、今の車は操作も軽くなっていますし、工夫で何とかなりそうです。

 ともかく、そういうところを見て、男性は「女はトロイから」なんて言うわけですね。男はそう思っていたいんです。でも、確かに周りからちょっとずつテンポが遅いと周りの車も走りにくいですし、運転しているあなたも怖い思いをしますね。これについては、その特性をわかって運転することで、対処が可能です。その方法については、もちろんご説明していきます。

 かっこ良く、安全に運転したいですよね。教習所では教えてくれなかった実際の路上での安全運転のコツ、速くかつ美しいエレガントな運転をあなたにしていただく、そのお手伝いができれば、幸せに思います。

 1-1 トリセツを読もう。

 トリセツ、取扱説明書のことですね。家電製品や、携帯電話、パソコン、その他機械を買うと必ず付いてくるものですよね。その機械の使い方や、使用する上での注意などが書いてあります。

 さて、車にもトリセツが付いていることはもちろん知っていますよね?
でも開いたこと無いんじゃないでしょうか?

 車の操作系などはよく考えられていて、どの車でも大体同じになっていますから、ポンと乗っても運転はできるんですね。読まなくたって困らない、そう思いますよね。

それでも、一度は目を通しておいてほしいんです。

 一度読んで確かめておいてほしいのは、メーターパネルの中の警告灯の意味、そして、ボンネットの中の冷却水のタンク、オイルレベルゲージ、工具の場所、スペアタイヤの外し方、フューズボックスの位置などです。

 後はオーディオやカーナビの使い方もできれば見ておくといいでしょう。運転中に操作がわからなくて注意がおろそかになると危険だからです。

 最近の車のハイテク操作系や、無くても困らないものの使い方はどうでもいいです。車に何か異常が起こったときにあわてないために自分の車のことをある程度知っておく必要があります。そのために一度、取扱説明書を読んでください。

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1-2 ドライビングポジションを決めよう

背筋がシャンと伸びて、美しい姿勢で歩いている女性はエレガントですよね。
車を運転するときの姿勢もシャンとしているととてもエレガントに見えます。

 ところが、教習所で運転を習ったとき正しいポジション(運転姿勢)について、
詳しい説明があったでしょうか?私は、記憶にありません(笑)

 この話は、シートベルトの効果を最大に発揮させたり、いろいろと安全運転にも関わる話なので、よく読んでください。

 まず、大事なことは、シートに深く腰掛けること。
シートバックは少し立ち目にして座面と背もたれの間にお尻をぎゅーっと押し込むような感じで
背中からお尻、腿の裏までシートに密着していないところが無いようにします。

少し、窮屈と感じるかもしれませんが、シートに体を密着させることが、まず大事なことになります。

 次にペダルやハンドルとの位置の決め方です。まず、ハンドルとの位置関係を決めます。

 片手で、ハンドルの一番上を持って軽く肘が曲がり、肩が背もたれから離れていない位置に
シートの前後位置を調整してください。
手でグッとハンドルを押しても腹筋に力が入らない位置、押した腕の肩を背もたれが支えてくれている、
と言う感じになる位置です。

 そして、その位置から、ブレーキペダルを踏んでみてください。
力一杯、満身の力を込めて踏んでも、膝が少し曲がるくらいになればOKです。
そのとき、腰をシートがグッと支えてくれているのを感じると思います。
 もう少しペダルが遠い方がいいかな?とか近い方がいいかな?と言う微調整は
シートを前に出したら背もたれを少し寝かす、またはシートを下げたら背もたれを少し起す、
というようにして、ハンドルとの位置関係が変わらないようにします。

 最近の車には、チルトやテレスコピックと言ったハンドル位置の調整がついていることも多いので、
それらも利用して、自分の好みと合うところを探してください。
 とにかく基本は、

1. シートに深く腰掛けること、
2.そのときにハンドルの一番上を握って押しても、肘に余裕があり背もたれから肩が離れない。
3. そしてブレーキを思い切り踏んでも膝にすこし余裕がある、

この3点をおさえていれば、あとは好みです。
どうしても上手い位置が見つからないときは、

1.ハンドルとの位置
2.ブレーキペダルとの距離

この順番で優先して位置を決めてください。他のペダルとの位置や、シフトレバーとの距離は、
はっきり言ってどうでもいいです。なんとか操作できれば、大丈夫です。
 でも、ハンドルがちゃんと操作できなかったり、ブレーキが力一杯踏めなかったら、
大変なことになりますね。

 いかがですか?窮屈だと思われますか?
このポジションを教えると「こんな窮屈じゃ、運転できない!」とか、
「近すぎてハンドルが回せない!」とか言う人がいるんですが、今までが後ろ過ぎたんです。
このポジションで実際にハンドルを回してみてください。何の問題も無く回せますから。

 そして、実際に3ヶ月間、このポジションで運転してみてください。
慣れたらこのポジションは疲れないし、車の動きや反応も実によくわかるのに気がつくと思います。
 前のポジションに戻したら、手足も届かないし、車を正確に動かすこともできなくて、
怖くて運転できないと思うかもしれません。

 後ろ過ぎるポジションでもペダルやハンドルに手や足が届いていたのは
ちゃんと座っていなかったからなんですね。お尻が前にずれて、猫背で運転していたから届いていたんです。

 この一見、窮屈なポジション、なぜ疲れないかと言うと、
ちゃんと座っていないポジションは、シートが十分に体を支えてくれないので、
加速したり、止まったり、曲がったりと言う時の体のぶれを
腕や足、腹筋、背筋などでグッと耐えていたんですね。

 きちっと座るとそれらの動きはシートがグッと受け止めてくれます。だから、疲れにくいんですね。

 そして、万一ピンチになった時も、
ハンドルやペダルを最後まで確実に操作できるため危機を脱することができる可能性が高まります。

 ちゃんと座っていないと、急ハンドルを切った時などに体がずれてしまって
ハンドルをまともに操作できない、急ブレーキを踏んだら、体が前にズレてしまって、
パニックになってしまう...なんてことになるかもしれません。

 慣れてしまえば、いいことずくめのポジションなのでぜひ試してください。

そして、すべてのエレガントなドライビングに欠かせないのが、車との対話。
さらには、一体となることです。
 そのためにもこの正しいポジションは欠かせません。

  車は、実にいろんな情報を運転している貴女に伝えて来ています。
今の路面の状態、その路面とタイヤの関係、そして車そのものの状態。
全て、あなたが車と接しているところ、つまり、

シート、ハンドル、ペダル から伝わってきます。

だから、これらにきちっと接した状態で、
できるだけ沢山の情報を感じ取ってあげるようにして下さい。

 きっと車の方も、そんな貴女に答えてくれると思いますよ。

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1-3 シートベルトの正しい締め方


 シートベルトの正しい締め方?そんなものあるの?と思ったあなた、
そう思うのも無理ありません。
さっきのポジションの話もそうですが、教習所では教えてくれませんでしたよね。

僕も教習所では教えてもらった記憶がありません(笑)じゃあ、どこで習ったの?と言う話は、他のところで。

 で、シートベルトの正しい締め方です。
正しいポジションで座った後、シートベルトをスルスルっと引き出します。そして、バックルをキャッチャーにカチャっとはめます。ここまでは、いつものことですね?

 そうしたら、腰にかかっているベルト、これが腰骨に確実にかかるようにして、
腰に密着するようにちょっと引っ張って締めます。おなかにかからないようにしてください。
腰ベルトはたるんでいては絶対にだめです。ここがたるんでいると、万一のとき助からないばかりか、シートベルトに殺される結果となります。(サブマリン現象と言います)

 そして、肩ベルトですが、これも胸の真ん中と肩に密着するようにします。
このとき、ベルトが首に触っていたり、肩から浮いていたら、ポジションがずれているせいかもしれません。

正しいポジションならそのまま自然にまっすぐに掛ければ、きちんと肩に密着するはずですが、
あわない場合はシートベルトが固定してあるセンターピラーのアンカー(右肩の上のところ)が動かせるようになっている車なら、アンカーを上下に動かして調整します。体が小さめな女性なら、下に下げることになると思います。

特に体の小さい方は、一番下にしてもまだ首にあたることがあるかもしれません。そんな時はシートベルト用の肩パッド(カー用品店で売っています)を使うといいでしょう。

ちなみに肩とは、鎖骨より外側、腕の付け根のちょっと内側、の所です。

 もう一つ、忘れてはいけないのは、ヘッドレストの調整です。ヘッドレストは動かせないものと調整可能なものがあります。その辺りはあなたの車の取扱説明書を見てください。

 このヘッドレストと言うものは、頭を持たせかけて休めるものではなく、後ろからの衝撃、追突されたような時に、頭の動きを制限して、首を守るためのものなのです。ですからシートベルトと同じく正しく調整しましょう。

 正しい位置は、あなたの耳の高さに、ヘッドレストの中心がくるように高さを合わせればOKです。

 ちなみに、くるまのなかで一番危険な席はどこだと思われますか?
助手席?後部座席の真ん中?


正解は、シートベルトをしていない席です!

いまだに、後部座席ならシートベルトをしなくても大丈夫、と思っている人に時々出会い、びっくりします。
後部座席だってシートベルトをしていなければ運転席や助手席のシートバック(背もたれ)に激突しますし、
さらにはそれを飛び越えてフロントガラスに激突します。
前の席のシートバックに激突するとそこに座っている人にも大きなけがをさせます。
後ろの席でも必ずシートベルトをしてください。


 余談ですが、ドライバーは衝突の瞬間グッと腕を突っ張れば大丈夫と言う人にも会ったことがあります。
でも、衝突の瞬間、人間の腕はどれくらいの衝撃に耐えられるのでしょうか?

一般に、時速7Km/h ̄8Km/h程度と言われています。そんなもの?と思われたでしょうね。
本当に歩くようなスピードです。

こんなこともちょっと頭に入れておくと意識もすこし変わるかもしれません。

シートベルトは万が一のためにするものです。
おそらくほとんどのシートベルトは役に立つこと無く生涯を終えます。
でも、役に立たずに済むのが一番というもの、それがシートベルトなんです。

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