1-4 エアバッグとシートベルト

 エアバッグが登場した頃、
エアバッグ付きの車はシートベルトをしなくても大丈夫
と言うような話が聞かれたこともありました。
しかし、今でもそう思っている人が意外と多いようなのが気になります。

シートベルトをしていないとエアバッグは効果を発揮できないばかりか、
けがを大きくする可能性もあります。
「えっ?まさか!」と思ったあなた、気をつけてくださいね。
なぜ、危険なのかを説明します。

 まず、エアバッグは正面の衝突にしか対応していません(最近はサイドエアバッグもありますが)なので、横から衝突された場合、全く効果がないことになり(そもそも、開かないでしょう)、あなたの体は、ドア、もしくは助手席の側に激しく飛ばされ、全身を強く打つことになるのです。
サイドエアバッグがついていても自分の側のドアと反対側にぶつかられたら、だめですね。

 そして、正面の衝突の場合でも危険なわけは、シートベルトの肩ベルトが浮いていると危険な理由(後述)にちょっと似ています。

ここでちょっとエアバッグが働く仕組みを説明しましょう。

  エアバッグは一定以上の速度で衝突した時(20Km/hぐらい)
シートベルトが押さえているあなたの体がハンドルやダッシュボードにぶつかる前に、
クッションとして働くよう開くタイミングやスピードが設定されています。

つまり、膨らみきったエアバッグにあなたの体が受け止められるようになっているんです。

あなたの体をエアバッグが受け止めるとすぐにエアバッグはしぼみ始めます。
ゴムまりのように跳ね返してしまわないようにです。

これが、エアバッグの仕組みなんですが、
シートベルトをしていない場合どうなるのでしょう?

 衝突の瞬間、あなたの体は前に向かって飛び出そうとします。
シートベルトはそれを押さえようとしてくれるわけですが、
していないとぶつかった瞬間のスピードで(40Km/hなら40Km/hで)飛び出します。

エアバッグに想定されているよりもかなり早く前に飛び出してしまうわけです。
そうすると、開いている途中のエアバッグにあなたの体は突っ込んで行くことになるわけです。
エアバッグが開くスピードは時速200Km/hほどにもなります。
つまり、200Km/hで迫ってくるエアバッグの表面に頭をひっぱたかれるわけです。

首などに重大な損傷を負うことになるのは想像に難くありません。

 シートに正しく腰掛け、正しくシートベルトを締める。安全運転には大変重要なことであるのがおわかりいただけたでしょうか?

 ちなみに、エアバッグはカタログや取扱説明書に、
「SRSエアバッグ」
と書かれているのを見たことがあるかもしれません。
この「SRS」とは何かと言うと
「Supplemental Restraint System」の略です。
訳すと「補助的拘束装置」と言うことですね。
つまり、シートベルトの補助として働く装置と言うことです。

名前からしても、シートベルトをしていることが前提と言うことがよくわかります。

 シートベルトがたるんでいると

 シートベルトが体に密着していないと、どんな不都合があるのでしょうか?
前に(1-3 シートベルトの正しい締め方)「シートベルトに殺される」とちょっと過激な言い方をしましたが、実は大げさでもなんでもなく、けがを大きくしてしまい、ひどい場合には死亡することもあるんです。

 まず、腰ベルトが緩い場合。サブマリン現象と呼ばれるものですが、
衝突した瞬間、人間の体は前に向かって飛び出します。
そのとき、ベルトが緩んでいると、シートから体が前にズルッとずれて行きます。
同時に、緩んでいたシートベルトもおなかにずり上がります。
それでも体は前に行こうとしますからおなかにシートベルトがあたり、その下に潜り込むように体が移動します。

するとどうなるか?

 シートベルトがおなかをしごくように圧迫し、内臓破裂を起すのです。

想像できますか?
ちょっと想像したくないことですね。

 肩ベルトが浮いている場合にも、問題があります。

肩が密着していれば、衝突の瞬間、ベルトがあなたの上半身をぴたっと押さえ、
シートベルトは伸びながら、ショックを和らげてくれます。
シートベルトは強い衝撃を受けると中の繊維が切れながら、
少しずつ伸びてショックを吸収してくれるようになっているんです。

 ここで、もし肩がベルトから浮いていたら、
ベルトは衝突の瞬間、あなたの体を押さえることができません。
そして、一瞬の後、猛スピードで飛び出してくるあなたの体は、
シートベルトに衝突することになります。
何か他の固いものにぶつかるよりはかなりましとはいえ、かなりの衝撃でしょう。
肩や鎖骨を骨折することになるかもしれません。

さらには、正確にあなたの体を押さえられないシートベルトからあなたの体はすり抜けて
ハンドルやダッシュボードに顔をぶつけることになるかもしれません。

 シートベルトは、正しく締めないとならないわけがおわかりになったでしょうか?

そんなにきちっと締めないと危ないのなら、シートベルトしない方がいいんじゃないの?と思われたかもしれませんね?

 それでも、シートベルトはした方が遥かにあなたの命を守ってくれます。

シートベルトが無かったら、間違いなくハンドルやガラスに頭から衝突して、
さらには車外に放り出されて、頭を強く打って重傷、ひどければ即死です。

 万一ちょっとずれていて、内臓破裂がおこったとしても、
まだ元気になるチャンスがあります。
人間、頭を損傷するのが一番ヤバいですから。

 もう一つ、シートベルトをしない人に。

シートベルトは万一のためにするものです。一種の保険です。
一万回乗るうち一回でもしなければ意味がありません。

こういうことを話すと、
「だって、今まで大丈夫だったよ 」
なんて言う人がいるんです。

そんな時私は

「交通事故で死んだ人は、それまで交通事故で死んだことなんて無かったんだよ」

って答えることにしています。

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